2月 19

“光”と“影”
バンクーバーオリンピック 男子フィギュアスケート
―高橋大輔選手が“集大成”と臨み、金メダルの夢こそかなわなかったものの、日本男子勢として初のメダル獲得。歴史を切り開いた瞬間だ。
一方、織田信成選手はフリーの演技中に、靴ひもが切れる思わぬアクシデント。
関西大学アイススケート部に所属する両者の“明”と“暗”が分かれた。
織田信成選手は“それ”に気づいていた。だからこそ悔いが残った。
「演技の前から切れていた。感覚狂うのが嫌だったから変えたくなかった。切れた箇所を結んでやっていました。フリップ終わったら全部ほどけちゃって…。」
―あふれる涙。あの時、換えていればと思えば思うほど、自分の判断の甘さが悔やまれてならない。7位入賞の喜びはかけらもなかった。
高橋大輔選手は前回のトリノオリンピックで、SP5位につけながら、フリーは重圧に負け8位に後退した悔しさがあった。 ―「次は金メダルを取る」と誓ってきた。
だから、2008年11月に行った、右膝前十字靱帯断裂の手術から復活した今季、その目標がぶれることはなかった。
これまで5試合のフリーでは、練習でも成功率の低かった4回転トーループに挑み、失敗し続けた。
目前の試合で勝つことより「オリンピックで4回転を跳ぶための練習」と位置づけたためだ。「オリンピックが近づくにつれ、金メダルは難しいと思っている。でも、目標を下げては絶対に取れない。」と言い切った。
この日も果敢に4回転に挑んだ。
残念ながら着氷に失敗したが、本人に悔いはない。
人は変われる、強くなれる。そのことを高橋は教えてくれた。
威風堂々とした演技。
4年前に“ガラスのハート”と呼ばれた男の姿はどこにもなかった。
バンクーバーオリンピック 男子フィギュアスケート
―高橋大輔選手が“集大成”と臨み、金メダルの夢こそかなわなかったものの、日本男子勢として初のメダル獲得。歴史を切り開いた瞬間だ。
一方、織田信成選手はフリーの演技中に、靴ひもが切れる思わぬアクシデント。
関西大学アイススケート部に所属する両者の“明”と“暗”が分かれた。
織田信成選手は“それ”に気づいていた。だからこそ悔いが残った。
「演技の前から切れていた。感覚狂うのが嫌だったから変えたくなかった。切れた箇所を結んでやっていました。フリップ終わったら全部ほどけちゃって…。」
―あふれる涙。あの時、換えていればと思えば思うほど、自分の判断の甘さが悔やまれてならない。7位入賞の喜びはかけらもなかった。
高橋大輔選手は前回のトリノオリンピックで、SP5位につけながら、フリーは重圧に負け8位に後退した悔しさがあった。 ―「次は金メダルを取る」と誓ってきた。
だから、2008年11月に行った、右膝前十字靱帯断裂の手術から復活した今季、その目標がぶれることはなかった。
これまで5試合のフリーでは、練習でも成功率の低かった4回転トーループに挑み、失敗し続けた。
目前の試合で勝つことより「オリンピックで4回転を跳ぶための練習」と位置づけたためだ。「オリンピックが近づくにつれ、金メダルは難しいと思っている。でも、目標を下げては絶対に取れない。」と言い切った。
この日も果敢に4回転に挑んだ。
残念ながら着氷に失敗したが、本人に悔いはない。
人は変われる、強くなれる。そのことを高橋は教えてくれた。
威風堂々とした演技。
4年前に“ガラスのハート”と呼ばれた男の姿はどこにもなかった。














